自分の選択を見つめ直そう:カエルから学ぶ大切な教訓[#53]

みなさんこんにちは。今日は、ある「カエル」のお話から始めたいと思います。
このお話には、皆さんの人生にとって大切なメッセージが隠されています。


もうすぐ中間テストを控える中学生・高校生には、特に読んでほしい内容です。
中でも、中学2・3年生や高校2・3年生の皆さんには、自分自身を振り返るきっかけにしてほしいと思います。

カエルのお話

カエルを熱湯に放り込むと、すぐに危険を感じて飛び出します。命の危険を感じたからこそ、咄嗟(とっさ)に反応するのです。

しかし、同じカエルを冷たい水に入れて、ゆっくりと温度を上げていくと…何が起こるでしょう?

カエルはそのまま動かないのです。

水温がじわじわと上がっていくなか、カエルは自分に言い聞かせます。
「ちょっと暖かくなっただけで、まだ大丈夫」と。

しかし、気づいた時にはもう手遅れ。カエルは命を落としてしまいます。

これは、カエルが逃げられなかったからではありません。逃げられるうちに行動しなかったからなのです。

私たちの日常生活での「カエル」体験

このカエルのたとえ話は、私たち人間の生活にも当てはまることがたくさんあります。皆さんも、次のような経験はありませんか?

勉強面での「カエル」体験

「テスト勉強は明日からでいいや」 「この問題は難しいから後でやろう」 「今日はちょっと疲れたから、ゲームで休憩してから…」

そして気づいたときには、テスト前日。焦って勉強しても間に合わず、結果は散々…。これは、まさに「ゆっくり温められるカエル」の状態です。日々の小さな先延ばしが、大きな問題につながってしまうのです。

部活動での「カエル」体験

「今日の練習はちょっとサボっても大丈夫」 「みんなが頑張っているから、自分一人くらい…」 「試合はまだ先だから、本気出すのは来週から」

そして大切な試合の日、思うようなパフォーマンスができない…。日々の小さなさぼりが、実力の差となって現れるのです。

進路選択での「カエル」体験

「将来のことはまだ考えなくていいや」 「みんなが選ぶ進路だから、きっと自分にも合うはず」 「親や先生が勧めるから、とりあえずこの方向で」

そして入学・入社した後に「自分には合わない」と気づく…。自分自身と向き合わないまま選んだ道は、後になって大きな後悔を生むことがあります。

「カエル」にならないために:今からできること

では、私たちはどうすれば「ゆっくり温められるカエル」にならずに済むのでしょうか?

1. 今の状況を定期的に見つめ直す習慣をつける

週に一度、または月に一度でもいいので、自分の状況を振り返る時間を作りましょう。

  • 勉強:予定通り進んでいるか?苦手な科目を後回しにしていないか?
  • 部活:目標に向かって着実に練習できているか?サボりグセがついていないか?
  • 進路:自分の興味や強みを理解しているか?情報収集は十分か?

2. 小さな変化に敏感になる

カエルが水温の変化に鈍感だったように、私たちも生活の中の小さな変化に鈍感になりがちです。

  • 「前より勉強時間が減っているな」と感じたら、すぐに対策を考える
  • 「最近練習をサボりがちだな」と気づいたら、その理由を探る
  • 「なんとなく進路を決めようとしているな」と感じたら、もっと自分と向き合う

3. 行動のハードルを下げる

「すべきこと」がわかっていても、行動に移せないことはよくあります。そんな時は:

  • 勉強なら「5分だけやってみる」と決める
  • 部活なら「今日は基礎練習だけでも」と考える
  • 進路なら「一つだけ調べてみる」ところから始める

小さな一歩が、大きな変化につながります。

4. 周りの環境や人の影響を考える

温められるカエルのように、私たちも環境の影響を受けやすい存在です。

  • 勉強しない友達といると、自分も勉強しなくなる
  • やる気のない部員と一緒にいると、モチベーションが下がる
  • 周りの意見に流されて、自分の意志がぼやける

自分を高める環境を選ぶことも、とても大切です。

保護者の皆さんへ:子どもの「カエル」を救うために

お子さんが「温められるカエル」になりかけているとき、保護者の皆さんができることもあります。

変化に気づく目を持つ

子どもは自分の変化に気づきにくいもの。「最近勉強時間が減っているな」「部活の話をしなくなったな」といった小さな変化に敏感になりましょう。

押しつけではなく、対話を

「なぜ?」と問いかけ、子どもの気持ちを理解することが大切です。「こうしなさい」と押しつけるのではなく、「どうしたいの?」と聞き、一緒に考えましょう。

小さな一歩を応援する

完璧を求めるのではなく、小さな一歩を踏み出した時に認め、褒めることが大切です。「今日は10分でも勉強したね!」「自分から調べものをしたのはえらいね」など、小さな成長を見逃さないでください。

安心できる逃げ場を提供する

時には、プレッシャーから逃げ出したくなることもあります。そんな時、「家族といる時間はホッとできる」と思える家庭環境が、子どもの心の支えになります。

今、行動するのか、それとも「カエル」になるのか

カエルのお話から学べることは、「小さな変化に気づき、行動できるかどうか」が人生の分かれ道になるということです。

  • 「まだ大丈夫」と思っていたら、実は「もう危険」かもしれない
  • 「いつかやればいい」と思っていたら、「もうチャンスがない」かもしれない
  • 「みんなと同じでいい」と思っていたら、「自分の道を見失う」かもしれない

今、あなたの周りの水温は少しずつ上がっていませんか? それに気づいて、行動するのは今です。

明日の自分を救えるのは、今日の自分だけです。小さな一歩を踏み出す勇気を持ちましょう。そして、その一歩を応援してくれる人を大切にしましょう。

カエルのように「気づいた時には手遅れ」にならないよう、今日から自分の選択を見つめ直してみませんか?


ゴールデンウィーク、みなさんはどのように過ごしましたか?

勉強に励んだ人、部活動やクラブ活動に打ち込んだ人、日ごろの疲れをリフレッシュした人、特に何をするでもなく時間が過ぎてしまった人……さまざまだったことでしょう。

中学生・高校生の皆さんは、まもなく中間テストを迎えます。

連休明けで体も気持ちもまだ本調子ではないかもしれませんが、「明日からでいいや」という考えは今日で終わりにしましょう。
「今から頑張る!」という気持ちに切り替えて行動を始めてほしいと思います。
その姿勢が、テストの結果だけでなく、今後の成長にも大きな影響を与えてくれるはずです。


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