中学1年生の2学期:学力低下のリスクと対策 子供がこの行動をとりはじめたら危険信号[#20]
中学1年生の2学期は、多くの生徒にとって重要な転換期となります。1学期を乗り越え、学校生活にも慣れてきたこの時期は、新たな課題と向き合う時でもあります。特に注意すべきは、慣れによる緊張感の低下と学習内容の難化による学力低下のリスクです。
1. 緊張感の低下
1学期は、新しい環境への適応に必死だった生徒たちも、2学期になると学校生活にある程度慣れてきます。これには良い面もあります:
- 友人関係の深まり
- 学校のルールやシステムへの理解
- 部活動や委員会活動への積極的な参加
しかし、この「慣れ」は同時に、学習に対する緊張感の低下をもたらすこともあります。1学期のような緊張感や新鮮さが薄れ、気の緩みが生じやすくなるのです。
2. 学習内容の難化とスピードアップ
2学期になると、各教科の学習内容は徐々に難しくなっていきます。また、1学期までは小学校から上がったばかりということもあり、小学校の授業ペースで行っていましたが、徐々に授業ペースを上げることがあります。
具体的には:
- 数学:方程式や関数など、抽象的な概念が増える
- 英語:文法事項が複雑になり、単語数も増加
- 理科:物理・化学の分野を行い、暗記だけでは対応できない内容に
- 社会:ペースアップする可能性大
このような変化に対応できない生徒は、徐々に授業について行けなくなり、結果として学力の低下を招く可能性があります。
学力低下を防ぐための対策
- 定期的な復習習慣の確立 毎日30分でも良いので、その日学んだ内容を復習する習慣をつけましょう。
- 計画的な学習 テスト前だけでなく、日々の学習計画を立てて実行することが重要です。
- 分からないことはすぐに質問 恥ずかしがらずに、先生や友人に質問する勇気を持ちましょう。
- 学習方法の見直し 自分に合った学習方法を見つけ、効率的に勉強することを心がけましょう。
- モチベーションの維持 目標を設定し、達成感を味わうことでモチベーションを保ちましょう。
中学1年生の2学期は、確かに学力低下のリスクがある時期です。
しかし、この時期をうまく乗り越えることができれば、それは大きな成長につながります。慣れに流されず、常に向上心を持って学習に取り組むことが、将来の成功への近道となるでしょう。
注意すべき子供の行動変化
中学1年生の2学期に特に注意すべき子供の行動変化として、以下の3点が挙げられます:
- 宿題や予習・復習の取り組み方の変化
- 授業中の態度の変化
- 部活動や学校行事への姿勢の変化
1.宿題や予習・復習の取り組み方の変化
宿題や予習・復習の取り組み方の変化 1学期は真面目に取り組んでいた宿題や予習・復習を、2学期になって疎かにし始める様子が見られる場合があります。例えば、「宿題忘れた」と言い訳をする頻度が増えたり、家で勉強する時間が明らかに減ったりする場合です。これは、学校生活への慣れによる緊張感の低下や、難しくなった学習内容への対応の困難さを示している可能性があります。
2.授業中の態度の変化
授業中の態度の変化 1学期は積極的に発言したり、真剣に聞いていた授業中の態度が、2学期になって消極的になったり、集中力が途切れがちになったりする場合があります。例えば、よく居眠りをするようになったり、隣の席の友達とこそこそ話をする頻度が増えたりする様子が見られます。これは、授業内容の理解が追いつかなくなっている兆候かもしれません。
3.部活動や学校行事への姿勢の変化
部活動や学校行事への姿勢の変化 2学期は文化祭や体育祭などの大きな学校行事が行われることが多く、また部活動も本格化する時期です。しかし、当初は意欲的だった生徒が、急に「面倒くさい」「やりたくない」といった発言を増やしたり、練習を休みがちになったりする場合があります。これは、学業との両立の難しさや、ストレスの蓄積を示している可能性があります。
これらの変化が見られた場合、まずは子供と率直に話し合い、困っていることや悩んでいることがないか確認することが大切です。また、担任の先生と情報を共有し、学校と家庭が協力して支援する体制を整えることも重要です。
塾の先生をしていると、上記の3点のような明らかな変化ではなくても気がつく点がいくつかあります。
塾に来た時の表情や挨拶の声のトーン、授業中の目の輝き、問題を解き始めるまでの時間などでも変化を感じることがあります。(※先生によってここまで見ることができない先生もいるようですね)
これだけではなく、小テストの準備の違い(今までは10点満点だったのに、8・9点が通常になる。)スマホをすぐに確認するようになるなどもありますね。
家では、食事を一緒にしなくなった、会話量が減る、朝の寝起きが悪くなる、学校からの配布物を渡さない、学校の話題が無くなるなどがあるようです。
よくない例を中心に書きましたが、もちろんこれらの逆の行動になっていく子たちもいます。
これまでと違い、生き生きと授業に参加していたり、小テストでも満点が通常になったりと、中学校生活の慣れが良い形で現れる生徒もいます。
中学1年生の2学期は、良くも悪くも「慣れ」によって、生活習慣が変わり、学力にも表れやすくなります。
中学校の先生からは、よほどひどくなければ保護者へ連絡は来ないでしょう。悪化した結果を知るのは、12月の三者懇談のときがほとんどです。
保護者自身が子供の変化に気がつき、声掛けをする必要があります。塾に通っているなら、塾の先生に相談するのも有効的な手段です。
子供自身は、自分が怠け始めていることは自覚しにくいので、周りの大人が気がつかせてあげたいですね。
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