【学び方の違いを知ろう】「単語脳」と「文脈脳」ってなに?わが子の学習スタイルを知るヒント[#64]

今回は、お子さんの学びのスタイルを知る手がかりとして、「単語脳」と「文脈脳」についてご紹介します。

「うちの子、単語はいっぱい覚えてるのに文章問題になるとわからない」
「初めて見る問題でも、なんとなくできちゃうタイプかも…?」

そんなお悩みや不思議を感じたことのある保護者の方に、ぜひ読んでいただきたい内容です。


■「単語脳」と「文脈脳」ってなに?

「単語脳」と「文脈脳」は、学習や理解のしかたの傾向を表す言葉です。

  • 単語脳:知識や単語を「個別に」覚えるタイプ
  • 文脈脳:全体の「流れ」や「意味のつながり」で理解するタイプ

どちらが良い・悪いではなく、それぞれに強みと弱みがあるのがポイントです。


■単語脳タイプの子どもってどんな子?

特徴・行動の例:

  • ノートに単語や漢字を何回も書いて覚える
  • 小テストは得意。漢字や単語のテストで高得点
  • でも、文章題になると「急にできなくなる」
  • 辞書的な意味は知ってるけど、使い方がわからない

強み:

  • 記憶力が高く、反復学習が得意
  • 語彙力が豊富になりやすい
  • ルール(文法など)を覚えるのが得意

弱み:

  • 応用が苦手。問題の意図を読み違えることがある
  • 長文読解や作文など「文の流れ」が必要な課題に苦戦しがち

■文脈脳タイプの子どもってどんな子?

特徴・行動の例:

  • 本を読むのが好き、物語の内容をよく覚えている
  • 知らない単語でも、前後の文から意味を推測できる
  • 小テストはミスが多い。でも会話や読書には強い
  • 質問に対して、「なんとなくわかるけど、うまく説明できない」

強み:

  • 読解力や推測力が高く、初見の問題にも強い
  • 想像力・文脈理解力があるため、ストーリー性のある学びが得意

弱み:

  • 細かい知識(漢字の画数や語句の意味)を覚えるのが苦手
  • 公式・単語・定義の暗記には時間がかかることも

■どちらを育てればいいの?バランスが大切!

理想的なのは、単語脳と文脈脳の両方をバランスよく育てることです。

  • 単語脳だけが育つと:知識はあっても、使いこなせない
  • 文脈脳だけが育つと:推測はできるが、基本があいまいでミスが増える

学校のテストでは、「知識」も「活用」もどちらも必要です。
つまり、お子さんの「得意なほう」を伸ばしつつ、「弱いほう」を意識的に補っていくのがベストです。


■家庭でできる!単語脳・文脈脳の育て方

単語脳を育てたいとき:

  • 漢字・英単語を「書いて覚える」習慣をつける
  • 語句の意味を辞書で調べてみる
  • クイズ形式で知識を繰り返し復習する(親子で問題を出し合うのも◎)

文脈脳を育てたいとき:

  • 本を音読する(文章の流れを感じる力が育ちます)
  • ニュースや読み物を一緒に読み、「どう思う?」「どういう意味?」と会話する
  • わからない言葉があったとき、「前後からどんな意味か考えてみよう」と促す

両方をバランスよく育てるには:

  • 漢字や単語を覚えたあと、それを使った文章を書かせてみる
  • 日記や感想文を書かせ、「どんな気持ちだった?」と内容を深掘りする
  • 読んだ本や授業で学んだことを、「自分の言葉で説明」する練習をする

■子どもの「学び方のクセ」に気づこう

学力の伸び悩みの原因は、内容ではなく「理解のスタイル」が合っていないからということもよくあります。

「うちの子、暗記は得意だけど、応用が弱いかも」
「なんとなくわかってるけど、テストになると点が取れない…」

そんなときは、ぜひ「単語脳」「文脈脳」という視点でお子さんを見てみてください。
きっと、新しい気づきやサポートのヒントが見えてくるはずです。

お子さんの学びが、より楽しく・深いものになりますように。


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