【光の不思議な世界】大根とシロクマの意外な共通点[#65]
驚きの事実!実は「○○」なものたち
突然ですが、クイズです!
問題:シロクマの毛と、お湯で煮込んだ大根の共通点は何でしょう?


「えっ?全然違うものじゃない?」と思ったあなた、実はこの二つには驚くべき共通点があるんです。
答えは…
どちらも実は「透明」なんです!
「え?シロクマは真っ白だし、大根だって白いじゃない!」と思いますよね。でも、これには光の不思議な性質が関わっているんです。
この記事では、私たちの身の回りにある「見た目と実際は違う」驚きの科学について、一緒に探検してみましょう!
大根の不思議:白から透明への大変身
生の大根はなぜ白い?
まず、生の大根を思い浮かべてみてください。真っ白で、中が見えませんよね。
でも実は、大根の正体は「透明」なんです!じゃあなぜ白く見えるのでしょうか?
答えは「空気」にあります。
生の大根の細胞の中には、たくさんの小さな空気の泡が入っています。この空気の泡が光を散乱させているんです。
散乱とは、光がいろいろな方向にバラバラに反射されることです。まるで、暗い部屋で懐中電灯を霧に当てると、霧が白く光って見えるのと同じ原理です。
煮込むと透明になる理由
では、大根をお湯で煮込むと何が起こるのでしょう?

- 熱で細胞が柔らかくなる
- 空気の泡が抜けていく
- 代わりに水分が入り込む
- 光を散乱させるものがなくなる
結果として、光がスムーズに通り抜けられるようになり、透明に見えるようになるんです!
シロクマの毛の秘密
実は無色透明だった!
シロクマの毛は、実は一本一本が完全に透明なんです。色は全くついていません。
でも、シロクマが白く見えるのはなぜでしょうか?
答えは、毛の構造にあります。
シロクマの毛は:
- 中が空洞になっている
- 表面に細かい凹凸がある
- この空洞と凹凸が光を散乱させる
大根と同じように、空気による光の散乱でシロクマは白く見えているんです!

実はすごい機能付き!
シロクマの透明な毛には、もう一つ驚きの機能があります。
透明な毛が光ファイバーのような役割をして、太陽の紫外線を黒い皮膚まで届けているんです。これで、寒い北極でも体を温めることができるという、自然が作り出した高性能な仕組みなんです!
他にもある!光の不思議
氷も実は透明
氷は透明なのに、なぜかき氷は白く見えませんか?
これも同じ原理です。かき氷は細かく砕かれているので、氷の粒の間に空気が入り込み、光を散乱させて白く見えるんです。
雲の正体
雲も実は水滴でできていて、一つ一つの水滴は透明です。でも、たくさんの小さな水滴が光を散乱させることで、雲は白く見えるんです。
泡の秘密
石鹸の泡やシャンプーの泡も、実は透明な液体でできています。でも、泡の中の空気が光を散乱させて、白く見えているんです。
光の散乱って何?
ここで、光の散乱についてもう少し詳しく説明してみましょう。
光は本来、まっすぐ進む性質があります。でも、進む途中で小さな粒子(空気の泡、水滴、ほこりなど)にぶつかると、いろいろな方向に散らばってしまいます。これが散乱です。
散乱が起こると:
- 光がいろいろな方向に反射される
- 私たちの目にはその反射光が白く見える
- 元の物体は不透明に見える
中学校の理科で学ぶ光の世界
中学1年生の理科では、光の性質について学びます。
光の基本性質:
- 光は直進する
- 光は反射する
- 光は屈折する

今回学んだ「散乱」も、光の重要な性質の一つです。散乱を理解すると、なぜ空が青いのか、なぜ夕焼けが赤いのかなど、もっと多くの自然現象が理解できるようになります。
まとめ:見た目にだまされるな!
今日学んだことをまとめると:
- 大根もシロクマの毛も、実は透明
- 空気による光の散乱で白く見える
- 身の回りには、見た目と実際が違うものがたくさんある
- 光の性質を理解すると、世界の見え方が変わる
科学って面白いですね!普段当たり前だと思っていることも、よく調べてみると驚きの秘密が隠されています。
中学校で光について学ぶときは、今回の話を思い出してみてください。教科書に書いてある「光の直進」「反射」「屈折」だけでなく、「散乱」という現象も頭に入れておくと、きっと理科の授業がもっと楽しくなるはずです!
身の回りの「なぜ?」を大切にして、科学の目で世界を見てみましょう。きっと新しい発見がたくさん待っていますよ!
【LEAFの体験授業・お問合せは】
・体験授業・ご入会・ご退会
・お問い合せ
【学力支援ページもご覧ください】
・【脳葉強化 ~ひらめきラボ~】 脳細胞フル回転!問題解決への挑戦!
・ 頑張る子のために~反復プリント~【ダウンロードページ】