子どもを伸ばす「声かけ」とは?エジソンの名言から考える[#70]
「天才とは1%のひらめきと99%の努力である」
発明王エジソンが残したとされる有名な言葉です。
世間では「努力が大切だ」という意味で広く知られていますよね。けれど実はエジソン自身は「どれだけ努力を積み重ねても、最後の1%のひらめきがなければ成果には結びつかない」という意図で語ったと言われています。
同じ言葉でも、受け取る人によって意味が変わる。まさにその象徴的なエピソードです。

同じ言葉でも人によって受け取り方が違う
エジソンの言葉を「努力の大切さ」と理解した人にとっては、人生を支える励ましの言葉になります。逆に「ひらめきの方が大事」と捉えた人には、発想力の重要性を意識させるきっかけになるでしょう。
つまり、大事なのは「エジソンが何を言いたかったか」よりも、「その言葉をどう受け止め、どう生かすか」という点なのです。
これは教育の現場でもまったく同じことが言えます。
集団塾での難しさ
私が集団塾で指導していたころ、生徒のやる気を引き出すために、授業中にいろいろな話をしていました。
ただ、その言葉がすべての生徒に良い影響を与えるわけではありません。

たとえば、受験生にもっと危機感を持ってほしくて伝えた言葉が、すでに一生懸命頑張っている生徒にとっては「追い打ち」となり、しんどく感じさせてしまうこともありました。
一方で、本当に危機感を持ってほしい生徒には全然響かないことも……。
同じ言葉でも、聞く側の状況や気持ちによって全く違う受け止め方になるのです。
これは集団授業の難しさの一つです。

個別指導の強み
その点、個別指導や家庭教師では「目の前の生徒に合わせた声かけ」ができます。
ある生徒には「もっと頑張ろう」と伝えることが必要かもしれませんし、別の生徒には「ここまで頑張れているね」と安心させてあげる言葉が必要かもしれません。
同じ先生の同じ言葉でも、子どもによってプラスにもマイナスにも働く。だからこそ、一人ひとりの状況を見極めた声かけが大切になるのです。

ただ、注意したいのは、個別指導塾の先生・家庭教師の全ての人が、モチベーションアップの声かけをできるとは限らないってことです。
言葉が持つ力の大きさ
言葉一つで子どものモチベーションは大きく変わります。
授業のわかりやすさももちろん大切ですが、子どものやる気を引き出す「声かけの力」も同じくらい重要です。
たとえばスポーツの世界でもよくあります。
サッカー日本代表を率いた岡田武史監督は、W杯の舞台で「お前たちは強い」と選手に語りかけました。その言葉が選手たちの自信につながり、予想を超える成果を残しました。
このように、たった一言が人の心を大きく動かすことがあります。
子どもに合った先生との出会いが大切
結局のところ、塾や家庭教師で子どもがどれだけ伸びるかは「先生の質」に大きく左右されます。
特に「その子に合った声かけができるかどうか」。ここが子どもの成績やモチベーションに直結します。
エジソンの言葉が本来の意味と違って伝わっても、人の心を動かす力を持っているように、先生の言葉も子どもにどのように届くかが大事です。
だからこそ、保護者の方にとって一番大切なのは「お子さんに合う先生と出会えること」だと思います。

まとめ
- 同じ言葉でも、受け取る側によって意味が変わる
- 集団授業では、一人ひとりに合った声かけをするのが難しい
- 個別指導では、生徒に合わせた声かけができるのが大きな強み(※ただし、先生の質による!)
- 子どもを伸ばすためには「合う先生」との出会いが何より大切
お子さんにとって心に残る先生、モチベーションを高めてくれる先生に出会えると、成績面だけでなく人生にとっても大きな財産になります。
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