【2027年入試】山梨県公立高校の検査時間が変更|わが子の勉強への影響は?[#99]
2025年11月発表|山梨県教育委員会
山梨県教育委員会は2025年11月、2027年3月(新中学3年生が受検)の公立高校入試から、 一部教科の検査時間を変更することを発表しました。 「問題の難易度は変えない」とされていますが、 この変更が子どもたちの学習にどのような影響をもたらすか、解説します。
今回の変更、何が変わるの?
変更の概要(山梨県教育委員会 発表)
令和9年(2027年)3月実施の高校入試より、社会・数学・理科・英語の4教科について、 学力検査の解答時間が現行の45分から50分に延長されます。 出題内容・難易度は変更しないとされており、知識に加えて 「思考力・判断力・表現力」を評価することが目的として明示されています。
対象教科をまとめると、以下のとおりです。
社会 45分 → 50分
数学 45分 → 50分
理科 45分 → 50分
英語 45分 → 50分
国語 55分のまま変更なし
| 項目 | 現行(〜2026年) | 変更後(2027年〜) |
|---|---|---|
| 検査時間(社・数・理・英) | 各45分 | 各50分 |
| 求められる力 | 主に知識・技能 | 知識+思考力・判断力・表現力 |
| 難易度 | 現行レベル | 変更なし(公式発表) |
| 対象 | — | 新中学3年生から |
なぜ、このタイミングで変わるのか
この変更は、突然の方針転換ではなく、山梨県が策定した「教育振興基本計画」の流れに沿ったものです。 同計画では、「主体的に学び、自ら課題を見つけ、考え、判断しながら行動する力」を育てることを 教育の中心目標に掲げています。
全国的に進む「学習指導要領の改訂」や、大学入試改革でも問われているように、 単純な暗記・反復だけで解ける問題から、 情報を整理し、自分の言葉で表現する力が問われる問題へのシフトは、 今の時代の教育の大きな潮流です。 今回の入試変更は、その流れが公立高校入試にも正式に反映された形と言えます。
【県HP】→山梨県/山梨県学校教育指導指針
PDF→setumeikaisiryou.pdf
子どもたちへの影響をどう考えるか
「難易度は変わらない」という公式の説明はありますが、「得点のしやすさ」は変わる可能性があります。 これは、子どもによっては実質的な難化を体感するケースが出てくるということです。
特に注意が必要なケース
類似問題の反復練習によって得点を積み上げてきたお子さん(特に数学・理科が苦手な文系タイプ)は、 少し問題の切り口が変わるだけで対応が難しくなることがあります。
これは決して努力を怠ってきたわけではなく、「解き方を覚える学習」から 「仕組みを理解する学習」への切り替えが必要なことを意味しています。
今回の入試の改定で、影響が出そうな子は、
吉田高校理数科の一部の生徒、吉田高校普通科の生徒のうち、文系よりの生徒の得点が一番影響を受けるような気がします。
また、数学や理科などが好きな生徒でも、「式による説明」や「証明」、「文章問題」などが苦手とする生徒も同様ですね。
具体的に、どういう場面で差が出やすいか
たとえば数学では、こんな問いに出会ったとき、「理解」と「暗記」の差が顕著に出ます。
例① 中学1年 数学
(-3)×(-5)=+15 なぜプラスになるのか?
ルールを「マイナス×マイナスはプラス」と覚えるだけでは、 応用問題で考え方を展開できません。符号の意味を本質から理解しているかが問われます。
例② 中学3年 数学
√3 × √2 = √6 でも、√3 + √2 ≠ √5
なぜ掛け算はルートの中をまとめられて、足し算はできないのか。 その構造を理解していれば、初めて見る問題にも対応できます。
例③ 社会 データ読み取り
グラフを見て「何が課題か」を答えなさい
人口推移や貿易統計などのグラフが示されたとき、数値を読むだけでなく、 「なぜそうなっているのか」「どんな問題が生じているか」を整理して記述する力が必要になります。 知識の量よりも、情報を組み合わせて考える習慣が問われます。
教科を問わず、「なぜ?」「だとすれば?」という問いを自分で立てて整理できるかどうかが、 思考力を問う問題では決定的な差になります。
「とりあえず、問題が解ければよい!」という気持ちで勉強している生徒は、得点できないことが増えそうですね。
入試の改定があれば、おのずと中間テストや期末テストといった定期テストも変わってくると予想されますね。
では、どんな勉強が有効になるのか
大切なのは、「問題の解き方を覚える」から「物事の仕組みを理解する」へ、 学習の軸を少しずつ移していくことです。 これは難しいことではなく、日々の授業や問題演習の中で、 「なぜそうなるのか」という問いを一つひとつ丁寧に積み上げることから始まります。
具体的な学習アプローチとしては、次のような点が有効です。
- 公式・ルールの「根拠」を言語化する練習をする
答えが出るだけでなく、なぜその方法で解けるのかを説明できるようになることが目標です。 - 解いたことのない問題を「考える経験」を積む
初見の問題を「知っている解き方を探す」のではなく、「条件を整理して組み立てる」姿勢が育つと強くなります。 - 自分の言葉でまとめる・アウトプットする習慣をつける
書いたり、口で説明したりすることで、理解の深さが確認でき、記憶としても定着します。 - 苦手な単元を「なぜ苦手か」まで掘り下げる
表面的なつまずきの裏に、前の単元の理解不足が隠れていることは多く、そこから丁寧に解きほぐすことが近道です。
個別指導が選ばれる理由
こうした「理解を深める学習」を実現するうえで、 個別指導形式の塾には、集団授業にはない強みがあります。
集団授業では、カリキュラムのペースに合わせて進んでいくため、 「わかったつもり」のまま先に進んでしまうことがあります。 特に、思考力を問う問題では、その子が「何をどこまで理解しているか」を 細かく把握することが必要です。
個別指導では、講師が一人ひとりの理解度をリアルタイムで確認しながら授業を進めることができます。 「なぜ?」という問いに対して、その子のレベルに合わせた説明を選べること、 間違いの根本原因を一緒に探れることは、 思考力を育てる学習と非常に相性が良いアプローチです。
塾に通っても得点が上がらないケースは、
第1に、『覚えるべきことは覚えられていない』
第2に、『丸暗記だけして物事の仕組みが理解できていない』
第3に、『問題演習が不足している』です。
集団塾では、生徒個々の状況に合わせて授業を進めるわけではないので、生徒対応に困ることがあります。(体験談)
特に、2点目のことは集団塾の授業では軽視されることがあります。入試の改定があれば、これまで以上に得点が上がらない生徒が増えていきそうですね。
まとめ:今から準備できること
今回の入試変更は、「テストの形が少し変わる」という話にとどまらず、 中学校での学習の「質」を問い直す機会でもあります。 お子さんが現在の学習スタイルをそのまま続けられるか、 あるいは理解を深める方向に切り替えが必要かを、 早めに確認してみることをおすすめします。
入試まで時間のある今だからこそ、 あわてて対策を詰め込むのではなく、 一つひとつの「わかった」を本物にしていく丁寧な学習が、 最終的には大きな力になります。
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