勉強さえできればいいと思っている生徒の将来は・・・ 生きていくうえで育むべき力とは?[#19]
LEAFのHPのトップページにも載せてありますが、LEAFでは勉強さえできればよいと考え、指導は行っていません。
勉強をすることを通じ、社会に出てから活躍できる人に成長してほしいという思いで指導を行っています。
勉強ができることも大切ですが、それ以上に大切な力があります。それは非認知能力です。近年、学力や学歴よりも重要視される風潮が広がっています。
今回のブログは、その内容を深掘りしています。ぜひ、ご覧ください。
LEAFトップページより
学習塾である以上、学力向上や志望校合格を目指し生徒とともに歩んでいくのは当然のことですが、
LEAFが最も大事にしていることは、自立した子に成長してほしいということです。
「ある課題に対して自ら考え、適切な対処方法を模索し、行動できる人に成長してほしい」という思いが一番にあります。
先生や周りの大人からやれと言われたからやるのではなく、自らがそれを学びたくなるように、もっと努力したくなるような子に成長してほしいと思っています。
LEAFではこの点に留意しながら指導を行うので、通塾を続けていくうちに徐々にそのような気持ちになり、自ら実行するような子に成長していきます。
人が本来持ち合わせている「できなかったことができるようになったときの感動・喜び」を、小中高の学習を通じ感じてほしいのです。
その感動・喜びが次の努力につながり、日々成長し続ける子になっていきます。
認知能力と非認知能力って何?
今回の内容は、「認知能力」と「非認知能力」についてです。
難しそうに聞こえるかもしれませんが、実はとても身近な話なんです。そして、これを知ることで、どうして勉強することが大切なのかもわかってくると思います。
認知能力って?
認知能力とは、頭を使って考える力のことです。例えば、こんなことが含まれます:
- 数学の問題を解く力:方程式を解いたり、図形の面積を計算したりする力。
- 読解力:文章を読んでその内容を理解し、要点をつかむ力。
- 記憶力:単語の意味を覚えたり、歴史の出来事を暗記する力。
要するに、学校の授業で学んでいることの多くが認知能力を高めるためのものなんです。
非認知能力って?
非認知能力とは、感情や態度、行動に関連する力のことです。これもとても大事で、例えばこんなことが含まれます:
- 自己制御:怒りをコントロールしたり、ゲームを我慢して宿題をする力。
- 協調性:友達やクラスメイトと協力してプロジェクトを進める力。
- 持続力:難しい問題にぶつかっても諦めずに挑戦し続ける力。
これらの力は、学校の外でも役に立つことばかりですね。
勉強する目的って?
では、どうして勉強することが大切なんでしょうか?
- 未来の選択肢を広げるため:認知能力を高めることで、将来の職業選択の幅が広がります。例えば、数学や科学が得意になれば、エンジニアや医者になる道も開けます。
- 日常生活に役立つから:認知能力が高いと、日常生活での問題解決がスムーズになります。例えば、買い物で予算を考えたり、旅行の計画を立てたりするのが楽になります。
- 人間関係を良くするため:非認知能力が高いと、友達や家族との関係が良くなります。例えば、相手の気持ちを理解して協力することができるようになります。
- 自分を成長させるため:勉強を通じて新しいことを学び続けることで、自分自身の成長を感じることができます。これは、自己肯定感を高めることにもつながります。
まとめ
勉強することは、認知能力と非認知能力の両方を高めることにつながります。どちらも人生を豊かにするためにとても重要なものです。だからこそ、毎日の勉強にちょっとした意味を見つけて、楽しく取り組んでみてくださいね!
勉強だけできればいいのか? 〜非認知能力の重要性〜
生徒の中には「勉強だけできればいい」と思っている子もいます。横柄な態度であったり、自分の考えだけが正しいと思ってしまったりと社会に出てから苦しむんだろうなと思う生徒に出会うことがあります。
勉強ができることはとても大切です。でも、実はそれだけじゃ不十分なんです。それは、非認知能力が大事なのかを知らないからです。
非認知能力って何?
非認知能力のは、上記でも説明したように「人としての力」のことです。例えば、こんな力が含まれます:
- 自己制御:感情や行動をうまくコントロールする力。例えば、嫌なことがあった時に冷静さを保つ力。
- 協調性:他人と協力して物事を進める力。例えば、グループでのプロジェクトでみんなと一緒に働く力。
- 持続力:何かを続ける力。例えば、難しいことに直面しても諦めずに挑戦し続ける力。
非認知能力がなぜ重要なのか?
非認知能力が重要な理由はいくつかあります。以下にその理由を説明します。
- 社会で成功するため: 社会では、一人で全てをやり遂げることはほとんどありません。多くの場面で、他人と協力して仕事をする必要があります。例えば、職場でのチームプロジェクトやグループディスカッションなどです。協調性がなければ、どんなに頭が良くてもチームの一員として成功するのは難しいです。
- 人間関係を良好に保つため: 良好な人間関係を築くためには、自己制御や共感力が重要です。例えば、友達が困っている時に助けてあげたり、相手の意見を尊重して聞いたりすることが大切です。これができる人は、友達や家族との関係が良好になりやすいです。
- ストレスに強くなるため: 勉強や仕事、日常生活でストレスは避けられません。しかし、自己制御ができる人はストレスを上手に管理することができます。例えば、試験前に緊張しても自分を落ち着かせる方法を知っている人は、ベストな状態で試験に臨むことができます。
- 継続的な成長のため: 非認知能力を持つことで、自己改善や成長を続けることができます。持続力がある人は、困難な状況でも諦めずに努力を続け、最終的には成功を収めることができます。例えば、スポーツ選手が毎日の練習を怠らずに続けることで、トップレベルの選手になることができるのです。
認知能力より非認知能力の方が重要と言われている
認知能力と非認知能力のどちらが重要かという議論は多くの研究で行われてきましたが、近年の研究では、非認知能力が長期的な成功において非常に重要であるということが強調されています。具体的なデータや研究を交えて説明します。
非認知能力の重要性に関する研究とデータ
ハックマンとカウトの研究(2006年)
ジェームス・ハックマンとティモシー・カウトの研究は、非認知能力が学業成績や将来の収入に大きな影響を与えることを示しました。彼らの研究によると、非認知能力(例えば、意欲、自制心、社会的スキル)は、子供の教育成果や職業の成功において認知能力と同じかそれ以上に重要であることがわかりました。
ピザテスト(PISA)の結果
OECDが実施する国際学力調査PISA(Programme for International Student Assessment)は、認知能力だけでなく、非認知能力も評価しています。PISAのデータから、社会的スキルや持続力が高い生徒は学業成績も良好であることが示されています。また、非認知能力が高い生徒は、将来的に高い職業満足度や収入を得る傾向があることがわかっています。
デューク大学の研究(2010年)
デューク大学の研究では、幼少期の非認知能力(例えば、自制心や注意力)が成人後の健康状態、犯罪行動、経済的安定に強い影響を与えることが示されています。具体的なデータとして、幼少期に高い自制心を持つ子供は、低い自制心を持つ子供に比べて、成人後に健康状態が良く、犯罪行動が少なく、経済的に安定しているという結果が得られました。
非認知能力が重要な理由
- 長期的な成功に寄与: 非認知能力は、学業や職業だけでなく、全体的な人生の成功や満足度に影響します。例えば、自制心がある人は長期間にわたって目標に向かって努力を続けることができ、結果として高い成果を上げやすいです。
- 人間関係の質を向上: 非認知能力が高い人は、他人とのコミュニケーションや協力が上手であり、良好な人間関係を築くことができます。これは、職場や家庭、友人関係において非常に重要です。
- ストレス管理と心理的健康: 非認知能力が高い人は、ストレスを上手に管理することができ、心理的健康も保ちやすいです。これは、長期間にわたる健康状態や幸福感に寄与します。
非認知能力を高めるためには?
1. 自己制御を高めるために
1.1. 感情日記を書く
- 毎日、自分の気持ちを書き出すことで、感情を認識し、コントロールする力を養います。例えば、学校で起きた出来事や、その時の気持ちを書くことで、自分の感情に気づきやすくなります。
1.2. マインドフルネスや瞑想
- マインドフルネスや簡単な瞑想を取り入れることで、心を落ち着かせ、ストレスを管理する力を養います。短時間でよいので、毎日続けると効果的です。
2. 協調性を高めるために
2.1. グループ活動
- 学校やクラブでのグループ活動を積極的に行うことで、他人と協力するスキルを養います。例えば、チームでプロジェクトを進めたり、スポーツチームでプレイしたりすることが有効です。
2.2. ボランティア活動
- 地域のボランティア活動に参加することで、他人と協力する経験を積むことができます。例えば、清掃活動やイベントの手伝いなどが挙げられます。
3. 持続力を高めるために
3.1. 目標設定と計画
- 小さな目標を設定し、それを達成するための計画を立てる練習をします。例えば、毎日の宿題や読書の目標を設定し、達成したら自分を褒めることで、達成感を味わい、持続力を養います。
3.2. 趣味や特技の継続
- 興味のある趣味や特技を見つけ、それを続けることも持続力を育てます。例えば、楽器の練習や絵を描くこと、プログラミングを学ぶことなど、楽しみながら続けられる活動が良いでしょう。
4. 社会的スキルを高めるために
4.1. コミュニケーションの練習
- 友達や家族と積極的にコミュニケーションを取る練習をします。例えば、日常的な会話や、意見を交換するディスカッションを通じて、話す力や聞く力を養います。
4.2. ロールプレイ
- さまざまなシチュエーションを想定したロールプレイを行い、他人とのやり取りをシミュレーションします。例えば、友達と意見が違った時の対処法を練習することで、実際の場面で冷静に対応できるようになります。
5. 自己効力感を高めるために
5.1. 成功体験の積み重ね
- 小さな成功体験を積み重ねることで、自信をつけます。例えば、簡単なクイズやゲームでの勝利、家庭での簡単なお手伝いなど、達成感を感じられる活動が良いでしょう。
5.2. ポジティブな自己評価
- 毎日の終わりに、その日の良かったことや自分ができたことを振り返り、ポジティブに評価する時間を持ちます。これにより、自分自身を肯定的に捉える力が養われます。
まとめ
小学生や中学生が非認知能力を高めるためには、日常生活の中で様々な活動や経験を通じて成長することが大切です。
自己制御、協調性、持続力、社会的スキル、自己効力感などをバランスよく育むことで、将来の成功や幸福につながる力を養うことができます。
学校や家庭でこれらの活動を取り入れて、楽しく取り組んでみてくださいね。
全体のまとめ
勉強ができることは素晴らしいですが、それだけでは社会で成功するのは難しいです。
認知能力(勉強)だけでなく、非認知能力(人間力)を高めることで、より良い人間関係を築き、ストレスに強くなり、持続的な成長を遂げることができます。だからこそ、勉強と同じくらい、非認知能力も大切にしてほしいと思います。
みんながこれからの生活や将来に向けて、バランスの取れた力を身につけていくことを応援しています!
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