【脳葉強化】『虫食い算② 初級・中級・上級・超上級』 ひらめきラボ《0042》 ~「最初の一歩」が見えると、問題は一気に動き出す~
解答:
初級:① □=3 ② □=1 △=7
中級:□=7 △=1
上級:□=1 △=9 ◇=0 ○=7
超上級:下の解説をご覧ください。→こちら
解説 初級

一の位は8+7=15
十の位は繰り上がり1を含めて、「□+2+1=6」となるので、
□=3とわかりますね。

一の位は6×3=18
十の位は6×□となりますが、□が例えば2とすると、
答えは138と3ケタとなってしまいます。
つまり、□は1以外考えられません。
よって、□=1、△=7とわかります。
解説 中級

一の位は8より、「□+△=8」か「□+△=18」のいずれかとなる。
和が18になるには、9+9=18しかなく、□と△は異なる数が入るので、18になることはない。
よって、「□+△=8」で考える。
□+△=8となる2つの数字の組み合わせは、「0と8」「1と7」「2と6」「3と5」のどれかとなる。
十の位同士のたし算「△+2=3」しかなく、一の位からの繰り上がりはないので、△=1と決まる。
△+2=13となるには、△=11か繰り上がりが有りとしても△=10だから
△+2=3しかないね。
よって、△=1とるので、□=7と決まります。
実際にうめるとひっ算は成り立っていますね。
解説 上級

計算は一の位から順番に計算していきますが、虫食い算では、必ずしも一の位から考える必要はありません。
この問題は一の位からではなく千の位に注目して考え始めます。
千の位に入る数字は、□=2か□=1のいずれかになります。(下の図)

「繰り上がりなし」から考えると、百のくらいに注目して△+2=0となることはないので、△+2=10または、△+2=9で繰り上がりで10になるパターンしかない。
ここでは、千の位がどうなるかに注目しているので、いずれにせよ百のくらいの計算は10となり繰り上がりが必ず起きます。
つまり、□=1と決まります。

上の図で考えていきます。
十の位は「◇+1=2」は、繰り上がりは発生しない。(12にはなりえない。)
よって、百のくらいの「△+1=10」となるとき、△=9と決まる。
十の位に戻って、「◇+1=2」となるとき、一の位から繰り上がりありで◇=0、繰り上がりなしで◇=1となるが、◇と□は異なるので、◇=0と決定。

ここまでくれば、○=7しかないとわかりますね。

解説 超上級
唯一と思われる「あまり8」からいろいろと考えていきます。

→

割る数(1ケタの数)とあまりの関係から考えます。
あまりは割る数より小さくなるので、割る数は9以上の数となり、割る数は1ケタなので、割る数は9と決まります。
わる数が9となるので、下の水色のマスには9×□の積が入るが、すべて1ケタの数なので、下の右のように、商は111、水色のマスは9と決まりますね。

→

次に下の水色のマスに注目して、「□□-9=8」となるので、□□に入る2ケタの数は、9+8=17となります。
これにより、割られる数(4ケタの数)の一の位が「7」とわかります。

→

次に、下の水色のマスを見て、「□□-9=1」となるので、□□に入る2ケタの数は、9+1=10となります。
これにより、割られる数(4ケタの数)の十の位が「0」とわかります。

→

同様に残りのマスも考えると、答えは下のようになりますね。
いかがでしたか。
一つ判明すると次々に数字がうまっていく感覚、気持ちよくないですか?
ただ、最初のその一つをどう見つかが難度の差になっている感じですね。
「最初の一歩」が見えると、問題は一気に動き出す
今回の虫食い算では、
「余りが8なら、割る数は9しかない」
「引いている数が1ケタだから、商は111になる」
といったことに気づいた瞬間、次々に□が埋まっていきました。
このときに起きているのは、計算が得意になったというよりも、
問題の見方が切り替わったという変化です。
実はこれは、虫食い算に限った話ではありません。
入試問題でも同じことが起きている
高校入試や大学入試の問題を見て、
- 何から手をつければいいかわからない
- 式は立てられないけれど、条件は読めている
- 解説を見ると「なるほど」と思うのに、自力では出てこない
こう感じることはとても多いです。
その原因の多くは、最初の一歩が見えていないことにあります。
逆に言えば、
👉 解き方の「方針」や「方向性」が一度見えれば、
途中の計算や処理は意外とスムーズに進むことが多いのです。
「最初の一歩」は、いきなり式ではない
つまずきやすい人ほど、
「とりあえず式を立てよう」
「何か計算を始めないといけない」
と思いがちです。
でも、本当に大切なのはそこではありません。
最初にやるべきなのは、次のような問いを自分に投げることです。
- この問題で、絶対に変わらないものは何か?
- 条件から、必ずそうなることは何か?
- もし○○だとしたら、矛盾しないか?
今回の虫食い算で言えば、
- 余りが8 → 割る数は9以上
- 1ケタで割る → 割る数は9で確定
これは計算ではなく、ルールの確認です。

「計算問題」を「条件問題」として見る
多くの入試問題は、見た目は計算や公式の問題でも、
中身は条件整理の問題になっています。
- 図形なら「平行」「等しい」「同じ角度」
- 関数なら「増える」「減る」「交点」
- 文章題なら「必ず」「少なくとも」「ちょうど」
こうした言葉は、
「ここから先は自由ではない」
というサインでもあります。
今回の問題で
「引く数が1ケタ」
という条件が、商を111に縛ったのと同じです。
一歩目に気づく人がやっていること
最初の一歩に気づける人は、特別な才能があるわけではありません。
やっていることは、とてもシンプルです。
- すぐに解こうとしない
- 条件を眺めて「おかしなケース」を消していく
- 数字や式よりも、「構造」を見る
つまり、
手を動かす前に、頭を動かしているのです。
解けない時間は、無駄ではない
「全然わからない」と感じている時間は、
実は脳が一歩目を探している時間でもあります。
そこで焦って答えを見るのではなく、
- どこまでは確実に言えるか
- 何が決まって、何が決まっていないか
を整理するだけで、
突然視界が開ける瞬間が来ることがあります。
その瞬間こそが、
問題が「解ける問題」に変わる瞬間です。

まとめ
- 難しい問題ほど、最初の一歩がすべてを決める
- 一歩目は「式」ではなく「気づき」
- 条件を疑い、制限を見つけることが突破口になる
虫食い算であれ、入試問題であれ、
「どこから決まるか」を見つけられるようになると、
問題は敵ではなく、パズルになります。
解き方は、後からついてきます。
勉強の仕方として、「じっくり考えて問題を取り組む」時期と「模範解答を見て解き方の方向性ををどんどん頭に入れてしまう」時期があります。
上記の内容は時期を選ぶので、気を付けてくださいね。


