プレッシャーに強い子・弱い子 入試で頭が真っ白になった子も[#38]
受験シーズンが近づくと、多くの子どもたちが試験本番の緊張に直面します。
その中にはプレッシャーに強い子もいれば、逆に弱い子もいます。
今回は、どのような子がプレッシャーに強いのか、また弱いのかを考え、それぞれに適した準備法や、万が一試験中に頭が真っ白になったときの対処法をお伝えします。
プレッシャーに強い子の特徴
プレッシャーに強い子には以下のような特徴があります:
- 自己効力感が高い
自分の能力に対する信頼感があり、「自分ならできる」と考えられる子。 - 経験を積んでいる
過去に成功体験や失敗を乗り越えた経験が多く、試験本番でも冷静に対処できる。 - 感情のコントロールが得意
緊張しても、それをうまく受け流し、自分を落ち着かせる方法を知っている。 - 計画性がある
日々の学習計画を立て、それを着実にこなす習慣があるため、本番でも焦りにくい。
プレッシャーに弱い子の特徴
一方、プレッシャーに弱い子の特徴は次の通りです:
- 自己効力感が低い
自分の能力に自信が持てず、「失敗したらどうしよう」と考えがち。 - 失敗を恐れる
過去の失敗経験がトラウマになり、同じ状況に直面すると不安が増幅する。 - 感情に左右されやすい
緊張や不安をコントロールできず、体調や集中力にも影響を及ぼす。 - 準備不足を感じる
十分に勉強していても、完璧でないと感じることで不安を抱える。
プレッシャーに強い子・弱い子、自分がどちらなのか知っておくことも大切です。上記に書かれていることを参考にしたり、過去の自分の経験から振り返ったりすると自分がプレッシャーに強いのか弱いのか気づけると思います。
プレッシャーに強い特徴の「経験を積んでいる」プレッシャーに弱い特徴の「準備不足を感じる」という点については、ほかの項目と違い、事前の準備次第で変化する点ですよね。
入試前にできる準備を行うことで、プレッシャーに弱い子は、プレッシャーを弱めることができるかもしれませんね。
プレッシャーに強い子が取るべき準備法
プレッシャーに強い子は、さらにその強みを活かすために以下の準備を心掛けるとよいでしょう:
- 模擬試験で実戦力を高める
本番に近い環境での模擬試験を繰り返すことで、さらなる自信を育む。 - 過信しない
「大丈夫」と思いすぎて油断しないよう、常に基本を見直す。 - 体調管理を徹底する
メンタルの強さを最大限に活かすため、睡眠や食事を整える。
プレッシャーに弱い子が取るべき準備法
プレッシャーに弱い子は、不安を減らすための準備が重要です:
- 小さな成功体験を積む
簡単な問題や課題を達成することで「できた!」という感覚を増やす。 - 呼吸法やリラクゼーションを練習する
深呼吸や瞑想を取り入れ、緊張したときに自分を落ち着かせる方法を身につける。 - 「失敗しても大丈夫」と教える
万が一の失敗も成長の糧になると伝え、プレッシャーを軽減する。 - サポートを受ける
家族や先生に気持ちを話し、不安を共有することで心が軽くなる。
入試当日に緊張のあまり頭が真っ白になってしまった子がいました。ほかにも冷や汗や手汗が止まらずパニックになった状態でテストを受けた子もいました。
その子たちに後で話を聞くと、「入試をもっと軽いものと考えていて、テストを目の前にしたら緊張感が襲ってきた」、「これでだめだったら・・・と考え始めたら汗が止まらなくなった」とのことです。
共通しているのは、事前のイメージトレーニングが不足していたり、頑張りきったという自信が持てなかったことだと思います。この子たちに対して、そうならないような話をしてきましたが、どこかで他人事のようにとらえていたのかもしれないですね。もうそんなような子を生み出さないようにしたいものです。
それでも頭が真っ白になってしまった時の対処法として紹介しますね。
入試で頭が真っ白になったときの対処法
試験本番で緊張のあまり頭が真っ白になることは誰にでも起こり得ます。その際には次のステップを試してみてください:
- 深呼吸をする
ゆっくりと深呼吸を3回繰り返し、心を落ち着けます。 - 水を飲む
許される場合は少し水を飲んでリフレッシュ。 - 問題用紙を見直す
簡単な問題や得意な分野から手を付け、解けるものを増やしていく。 - 時間を意識しすぎない
時間が足りないと焦るよりも、まずは一問一問に集中する。 - ポジティブな言葉を心で繰り返す
「大丈夫」「ここまで準備してきた」と自分を励ます言葉を心の中でつぶやく。
親や周囲のサポート
受験生がプレッシャーを感じるのは自然なことです。親や先生ができるサポートには以下があります:
- 子どもの努力を認める
結果だけでなく、過程をしっかり褒める。 - リラックスできる時間を作る
勉強ばかりでなく、気分転換の時間を取るよう促す。 - 過度な期待をかけない
子どもに安心感を与え、「どんな結果でも応援している」と伝える。
まとめ
プレッシャーに強い子も弱い子も、それぞれの特徴に合った準備をすることで入試を乗り越える力を養えます。
本番で何が起きても、焦らず冷静に対処できるような心構えを作ることが大切です。特に、失敗を恐れず自分を信じる気持ちが、最終的に大きな力になります。
子どもたち一人ひとりが、自分の力を最大限に発揮できるよう願っています。
高3生は共通テストまであと1週となりました。小中学生も私立受験等はもうじきです。
繰り返しになりますが、できる準備をし、自信をつけておきたいものですね。
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