中学生が勉強から離れる理由、大人が成長を止める理由 〜親子で伸び続けるヒント〜[#50]

子育てをしていると、子供の成長に驚かされる瞬間がたくさんありますよね。

昨日までできなかったことが、ある日突然できるようになっていたり、説明してもわかっていなかったのに、次の週には完璧に理解していたり。成長のスピードに目を見張ることもしばしばです。

でもふと、自分自身のことを考えてみたときに、
「私って、最近成長してるのかな?」
「なんだか昔より、物事を覚えるのに時間がかかる気がする…」
そう思ったことはありませんか?

今回は、大人になると成長が鈍くなる理由と、どうすれば子供のように“伸び続ける大人”になれるのかを考えてみます。


■ なぜ大人は成長が鈍くなるの?

子供のようにぐんぐん吸収して成長できたらいいのに…そう思っても、大人になるとどうしてもそのスピードが鈍くなるのはなぜでしょうか?
主な理由は以下のように考えられています。

1. 失敗を避けるようになる

大人になると、「失敗=悪いこと」という意識が強くなり、新しいことに挑戦するハードルが高くなります。子供は失敗を恐れず、むしろ失敗から学びながら成長しますが、大人は経験を重ねる分、「できない自分」を避けようとしてしまいがちです。

2. 慣れと固定観念

生活や仕事がある程度ルーティン化されると、新しい刺激や情報に触れる機会が減ってしまいます。また、「自分はこういう人間だから」といった固定観念が、自分の可能性を狭めてしまうこともあります。

3. 時間とエネルギーの余裕がない

子育て、仕事、家事…大人はとにかく忙しい!自分の成長のための時間やエネルギーを確保するのが難しくなっているのも、成長を妨げる一因です。


■ 大人でも成長し続けるには?

では、どうすれば大人でも子供のように成長を感じられるようになるのでしょうか?ポイントは、「意識して成長の仕組みを作る」ことにあります。

1. 小さなチャレンジを日常に取り入れる

いきなり大きな目標を立てなくてもOK。たとえば、「今週は新しい本を1冊読む」「いつもと違う道で帰ってみる」「子供と一緒に新しい遊びをしてみる」など、小さなチャレンジを習慣にすることで、刺激と成長のきっかけが生まれます。

2. 失敗を学びに変える視点を持つ

子供は失敗を前提にトライしています。大人も、失敗を「成長の材料」と捉えることで、心のハードルが下がり、行動の幅が広がります。

3. 子供と一緒に学ぶ

実はこれが一番おすすめ!子供と一緒に学ぶことで、新鮮な視点や発見が得られますし、親子のコミュニケーションも深まります。子供の「なぜ?」に答えるために自分も考えることで、自然と学びの連鎖が生まれます。


■ 中学生が勉強から離れがちになる理由とは?

小学生の頃は、好奇心のままに新しいことを吸収していた子どもたち。

でも中学生になると、
「勉強がつまらない」
「やる気が出ない」
「どうせやっても…」
という声がちらほら聞こえるようになることもあります。

なぜ中学生になると、勉強から少し距離を置いてしまうことがあるのでしょうか?
その背景を少し掘り下げてみると、大人が成長から遠ざかる理由とも通じる部分が見えてきます。


■ 勉強離れの背景にあるもの

1. 「できない」を恥ずかしいと感じ始める

中学生になると、自分と他人を比較する意識が強くなり、「間違えたらどうしよう」「できないと思われたくない」と考えるようになります。その結果、挑戦や発言を避け、消極的になりがちです。

これは大人が「失敗を避ける」ようになるのと同じ構図です。

2. 勉強が「やらされるもの」になる

小学生の頃は、「知ることが楽しい」「できるようになるのがうれしい」という素直な感情で学んでいた子どもも、中学生になるとテストや成績、入試といった“結果”が強調されます。
「やらなきゃ怒られる」「やっても意味あるの?」といった気持ちが先行し、勉強の本来の楽しさが見えにくくなってしまうのです。

これは、大人が“義務”に追われて成長を意識できなくなることと似ています。

3. 自分の得意・不得意がはっきりしてくる

思春期に入ることで自己認識が深まり、「自分は○○が苦手」という意識が強まります。
すると、苦手な分野に向き合うのを避けるようになり、「やっても無駄」と自己肯定感が下がってしまうことも。

これもまた、「自分にはもう無理だ」と成長を諦めてしまう大人の心理に通じます。


■ 勉強から離れそうな子どもたちにできること

◎ 小さな成功体験を積ませる

難しすぎる課題や、結果ばかりを求めるのではなく、「ちょっとだけできた!」「前よりわかるようになった!」という成功体験を意識的に作ってあげることが大切です。
勉強を「できる自分を実感できる場」に変えてあげましょう。

◎ 子どもを“評価”ではなく“応援”する

つい口を出したくなる場面も多いと思いますが、「どうしてできないの?」よりも、「こういうところ頑張ってたね」と視点を変えて声かけを。
評価されるとやる気をなくすけれど、応援されると人は前に進もうとします。

◎ 親も一緒に“成長中”の姿を見せる

「実は最近〇〇を勉強してるんだ」「新しいこと始めてみたよ」といった、親自身の挑戦を見せることは、子どもにとって最高の学びになります。
大人も成長し続ける姿を見せれば、子どもも「成長って大人になってもできるんだ」と感じられるはずです。


■ おわりに:成長は一生もの

中学生が勉強から離れがちになる背景には、年齢的な成長に伴う心の変化や、社会的なプレッシャーが大きく影響しています。

けれど、子どもたちはまだまだ柔軟で、環境や声かけ次第で“再び学ぶことを楽しめる状態”に戻れる力を持っています。

そしてそれは、大人も同じです。

「子供の成長を応援しながら、自分も成長を楽しめる」
そんな親子の関係が築けたら、きっと学ぶことは一生の財産になるはずです。


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