【脳葉強化】『タコとイカ 何匹ずつ???』 ひらめきラボ《0005》 ~既知の知識に頼りすぎると・・・~

解答:

タコ3匹、イカ7匹

解説: 

【小学生・SPI】
中学2年生で連立方程式を教わると、方程式をたて解くことで答えを導くことができます。
でも、小学生は連立方程式を知らないので、以下の方法で解くことができます。
SPIでもこちらの方法で考えるのがベターのようですね。

1. 問題を整理する
 タコとイカが合計で10匹います。
 タコとイカのあしの合計は94本です。
 タコは8本あしで、イカは10本あしです。

2. 仮に全部タコだったら?

まず、全部がタコだったと仮定します。そうすると、10匹全部がタコです。

  • あしの数は、8本 × 10匹 = 80本です。

でも、実際のあしの合計は94本ですから、あしの数がたりません。
どれくらいたりないかというと、

  • 94本 – 80本 = 14本足りないです。

3. その不足分をどう解決するか?
次に、この14本の不足分を、イカを1匹入れることで解決できるかを考えます。

  • タコ1匹(8本)をイカ1匹(10本)に置き換えると、あしは 2本増えます。

したがって、不足している14本のあしを増やすためには、イカが何匹必要かを考えます。

  • 14本 ÷ 2本 = 7匹

つまり、イカが7匹必要だとわかります。

4. 最終的な答え
水槽にはタコが3匹、イカが7匹いることになります。


【中2以上】
タコの数を x 匹、イカの数を y 匹とする。

タコとイカの数の合計は10匹なので、
x+y=10・・・①

次に、タコの足の合計とイカの足の合計が94本なので、
8x+10y=94・・・②

①、②の連立方程式を解くと、x=3、y=7。
よって、水槽にはタコが3匹、イカが7匹いることになります。

いかがでしたか。
小学生やSPI対策を行っている方は、方程式を使わずとも解くことができます!
このような解き方を「つるかめ算」といいます。

つるかめ算などの特殊算を極めると、中学校の問題も方程式を使わずとも解けてしまうことが多いです。

しかし、ここで落とし穴にはまってしまう子がいます。

小学生のときに、私立中学受験対策や高度な学習を行っている生徒は、特殊算を数多く学習します。このような生徒が中学校に進学すると、中学校の問題も特殊算で解こうとします。
その結果、「問題は解けるけれど、方程式を理解しないままの生徒」や「方程式の立式や解法の練習が不足してしまう生徒」が出てきます。

特殊算を用いて答えを出せることは素晴らしいことです。
しかし、方程式の学習を行う理由は、ただ問題を解くためだけではなく、その先につながる学びの基礎を築くことにあります。

賢い生徒は、つるかめ算などの特殊算で答えを出せるだけでなく、方程式でも解けるように理解を深めます。
一方で、中学校に進学して学力が低下する生徒は、現在の知識で問題が解けることに満足してしまい、新しい知識を積極的に取り入れようとしないことがあります。

特殊算と方程式がどのようにリンクしているかを理解し、両方を使いこなせる子になってほしいですね。
特殊算は高度な考え方を必要とし、物事の仕組みを理解するための大切な力を養います。
一方、方程式はより高度な問題を解く際に非常に便利な計算方法です。
将来を見据えると、方程式を使いこなせることがますます重要になってきます。

既存の知識に頼りすぎず、新しい知識を積極的に取り入れる姿勢を持つことが、長期的な学力向上・知識の幅を広げることにつながります。

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