【脳葉強化】『Aの横はだれ?論理』 ひらめきラボ《0008》 ~問題作成者が正答率を下げたいならこうする~
解答:
E(下の図のような配置になります)
解説:
問題にある4つの情報を1つずつ順に考えていくと、答えの配置にたどり着きます。
【手がかりの4つの情報】
① AはBの1つおいた右どなりに座っていた。(下の図のような状態)
② CはDの真向かいに座っていた。
③ EはFの1つおいた左どなりに座っていた。
④ FはDの横ではない。
情報①は、もとにある図なので、情報②から考えます。
情報②は「CとDは真向かい」にいるので、図の①と③以外に真向かいに座れません。
つまり、CとDは図の①と③のどちらかに入りますね。(下の図参照)
どちらになるか確定はしませんが、情報③に移ります。
EはFの1つおいた左どなりにいるためには、Fは図の②の位置に座るしかありません。
よって、下の図のどちらかになります。
最後に情報④の「FはDの横ではない」ことより、上の図の右側に確定しますね。
よって、全員の座り位置は下の図のようになります。
いかがでしたか。情報を一つずつ考え整理していくと座っていた場所が限定されていきますよね。
論理的思考力を高めるためには、考えるクセをつけておくことが大切ですよ!
問題作成者が正答率を下げたいならこうする
今回の問題を例にして説明をしますね。
上が今回の出題形式で、下が正答率を下げたいと思ったときの出題形式です。
【手がかりの4つの情報】
① AはBの1つおいた右どなりに座っていた。(下の図のような状態)
② CはDの真向かいに座っていた。
③ EはFの1つおいた左どなりに座っていた。
④ FはDの横ではない。
【手がかりの4つの情報】
① AはBの1つおいた右どなりに座っていた。
② FはDの横ではない。
③ EはFの1つおいた左どなりに座っていた。
④ CはDの真向かいに座っていた。
何が変わったか、わかりましたか?
変えたのは2点。
・情報の①の「(下の図のような状態)」という文言をなくした
・情報②と④を入れかえた。
この2点です。
「これだけで正答率が下がるの?」と思うかもしれませんが、これだけの違いで70%の正答率は60%下がります。10%前後は変化します。
・情報の①の「(下の図のような状態)」という文言をなくした
これだけのことかもしれませんが、子供によってはこの文言がないだけで情報と図を照らし合わせるということができ無くなる子はいます。そんなはずがないと感じる人は、これまでの経験があるから当然のように情報と図を照らし合わせることができます。
しかし経験が少ない、無い子供にとってみるとそれさえもできないことがあります。
・情報②と④を入れかえた。
この情報の入れ替えはかなり大きく影響します。
初めの出題形式では、情報を①・②・③・④の順に読み進めていけば答えが出てくるようになります。
しかし、出題形式を変えた方では、「どの情報から順に考えていけばよいのか」ということがわかりません。それを含めて考えなければいけません。
教える人はこれをわかっていないと・・・
前述のように、ちょっとした違いで正答率は大きく変わります。
テストを作成する人がこの違いを理解していることはもちろん重要ですが、生徒指導を行う際にも、これを理解している人が教えなければ、生徒の成績は向上しません。
成績が上がらない塾や先生たちは、「解き方を説明して終わり」ということがあります。解き方を聞いている生徒は、「その説明は理解できているけど、自分では解けない」ということはよくあることです。
「先生は子供が理解できていない」と判断し、努力が足りない、理解力が足りないと考えていることがあります。
生徒がなぜ解けないかというと、説明は理解できるけど考え方の順番がわかっておらず、自力では解けなくなっているのです。
先生が生徒にある問題をかみ砕いて教えてる際に、①~⑤の順があったとして、説明するときには①②③④⑤のように、順を追って教えます。先生はその順番で進めれば答えにたどり着けることはわかっているので、順に説明を進めています。一方、生徒は一つ一つの説明を理解することで頭はいっぱいです。先生の①②③④⑤の説明を聞き終えた生徒は、すべて理解し答えを求められることはわかったのですが、自分で解くときには①②③④⑤の手順を覚えていないので、結局手が止まってしまいます。
これを解決するために、先生たちは、説明の最後にもう一度解き方を振り返って説明をすることが多いです。
でもこれだけでは、生徒は自力で解けるようにはなりにくいです。
この問題を解決するためにLEAFでは「・・・・・・」をしています。(企業秘密 (*‘∀‘))
これで子供たちは自力で問題を解けるようになり、考え方の順を知り、理解も深まっていきます。
問題が解けるようになることで、自信を持ち、モチベーションアップにつながり、勉強をもっとしたくなるというサイクルが生まれてきます。
学び方ひとつで、成果は異なります。よい先生と出会えるとよいですね。