成績停滞期における生徒のモチベーション維持について ~もっと伸びる可能性を秘めていることも~[#30]

勉強における成功体験は、生徒たちの学習意欲を高める強力な原動力となります。
テストで良い点数を取れた喜びは、次も頑張ろうという意欲につながり、その結果また良い成績が得られる—この好循環が確立されると、以前は面倒に感じていた勉強にも、前向きに取り組めるようになっていきます。

しかし、その好循環もいつまでも続くわけではありません。
成績が上がった生徒のほとんどは、その後、停滞期がやってきます。そのとき生徒へ適切な対応ができるかで、その後の成績は大きく異なっていきます。

今回の記事は、そんな停滞期になり、その後の変化について書いていきます。

成長曲線の現実

しかし、学習における成長は必ずしも直線的ではありません。特に注目すべき点として:

  • 学習初期:努力がダイレクトに成績に反映される時期
  • 中期:成績の上昇カーブが緩やかになってくる時期
  • 停滞期:努力しても思うような成績向上が見られない時期

この中でも、特に「停滞期」は生徒の心理面に大きな影響を与える重要な局面となります。

停滞期になったときの生徒の様子は要注意!
でも、特に気を付けなければならない子がいます。

停滞期における二つのタイプ

1. 前向きに捉えられる生徒

停滞期を乗り越えられる生徒には、以下のような特徴が見られます:

  • 現状維持も成果として認識できる
  • 長期的な視点で自身の成長を評価できる
  • 努力を継続する重要性を理解している

2. モチベーションが低下する生徒

一方で、次のような変化が見られる生徒には要注意です:

  • 「これ以上頑張っても意味がない」という諦めの気持ちが芽生える
  • 学習への取り組み方が消極的になる
  • 「まあこれくらいでいいや」という妥協的な態度が表れる

前向きに勉強に取り組める生徒は、少なくとも成績はキープ。良ければさらに伸びていく可能性がありますが、モチベーションがダウンしている場合は、もとの成績になることもあります。
困ったことに、子供自身は「変わらず頑張り続けている!」と思っていることが多いです。成績が元に戻ってしまってから、頑張れていなかったことに気づくこともあるようです。

要注意のサイン

モチベーションの低下は、以下のような具体的な変化となって表れます:

 学習面での変化

  • 小テストでのケアレスミスの増加
  • 提出物の質の低下
  • 宿題の取り組み方の変化

     態度面での変化

    • 授業中の集中力低下
    • 質問の減少
    • 学習時間の短縮

       精神面での変化

      • 学習に対する投げやりな発言の増加
      • 成績に対する関心の低下
      • 言い訳が多くなる

      これらの変化に気づける先生と気が付けない先生がいます。
      塾講師の中には、勉強さえ教えていればよいと思っている人は少なくありません。
      子供の変化に気が付き、適切な指導をできる先生だといいですね。

      サポートの重要性

      この時期の生徒に対するサポートは非常に重要です。以下のようなアプローチが効果的です:

      1. 早期発見

      • 定期的な面談
      • 学習状況の細かな観察
      • 保護者との情報共有

      2. 具体的な支援策

      • 学習方法の見直し
      • 目標の再設定
      • 小さな成功体験の創出

      3. メンタル面のケア

      • 努力を正当に評価
      • 長期的な視点での励まし
      • 具体的な改善策の提示

      適切なサポート体制の重要性

      生徒の変化に気づき、適切なサポートを提供できる教育環境の選択は極めて重要です。塾や学校を選ぶ際の重要なポイントとして:

      • 生徒一人一人の変化に気づける体制があるか
      • 適切なフィードバックを提供できているか
      • 具体的な改善策を提案できる指導力があるか
      • 保護者との連携が取れているか

      まとめ

      成績の停滞期は、すべての生徒が経験する可能性のある重要な局面です。この時期を乗り越えられるかどうかは、周囲のサポート体制に大きく依存します。生徒の小さな変化に気づき、適切なタイミングで必要なサポートを提供できる環境づくりが、持続的な学習意欲の維持には不可欠なのです。

      教育者として、私たちは生徒一人一人の成長段階を理解し、その時々に応じた適切なサポートを提供していく必要があります。それこそが、生徒たちの可能性を最大限に引き出し、持続的な成長を支援することにつながるのです。


      いかがでしたか。
      今回は停滞期にモチベーションが保てず、サポートがないと成績下降におちいるのを防ぐ内容が中心でした。
      停滞期にキープできていればOK!というようにも見えますが、ここにも見落としがあります。

      以前の塾でいろいろな教室を見る機会があったのですが、もっとこうすればこの生徒は伸びるのにな~と思いながら見ていたことがありました。
      その生徒に適した対応ができていないことがあるようです。

      「うちの子大丈夫?」「ちゃんと見てもらえてる?」と心配であれば、確認する方法があります。
      塾の送迎の際に、「最近、うちの子どうですか?」と聞いた時、先生が「頑張ってますよ!」だけで終わると少し危険かもしれないですね。

      具体的に「数学で今、○○が困っているので~~してます」「前回、英語で70点だったから80点を目標にコレを頑張ってますよ」など返答なら良いかもしれませんね。
      生徒の成績を伸ばそうとしている先生は、生徒一人一人の状態を細かく把握し、授業もしますし、声掛けもしています。
      適当な相槌しかない先生は、「生徒を見る」ではなく「授業をする」スタンスにいることが多いようです。

      上記にも書きましたが、「授業だけしていればよい」と思っている先生は少なくありません。
      子供の成長のために指導をしているかどうかは、成績を伸ばすのにはかなり重要なポイントです。
      成績が停滞期にいる場合、塾で最低限の勉強をしているから成績がキープしているものの、実はもっと伸びる可能性を秘めている子たちも結構います。

      成績を伸ばしてくれる塾・先生と出会っていればよいですね。


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