「もう無理かも」と思ったときに読んでほしい話 期末テスト結果を見て…[#61]
「もっと頑張れ!」「気合いで乗り切れ!」
そんな応援の言葉に、少しだけ疲れてしまうことはありませんか?
もちろん、応援の気持ちは嬉しい。だけど、どれだけ頑張ってもテストで思うような結果が出なかったとき、励ましの言葉さえも遠く感じてしまうことがあります。
今日は、そんな「頑張ってるのにうまくいかない」と悩む人に、「応援」じゃなく「共感」の気持ちを届けたいと思います。
結果が出ないときほど、自分を責めすぎないで
ある日、中学2年生のYくんが、塾に来てポツリとつぶやきました。
「今回、テスト全然ダメでした…。もう、何をどう頑張ればいいか分かりません。」

Yくんは普段からコツコツと学習に取り組んでいて、特に数学が苦手であることを自覚しながら、毎日少しずつ練習を重ねてきた生徒でした。宿題も欠かさず、解き直しも丁寧。なのに、思うような点数がとれなかった。
彼の顔には、「努力が報われない虚しさ」と「自分はダメなんじゃないかという不安」がにじんでいました。
だから私は、こう言いました。
「Yくん、悔しいよね。でも、その気持ちは“本気で取り組んだからこそ”生まれたものだよ。」
そして続けました。
「“頑張れ”って言いたいけど、それよりも、今は“よくここまでやってきたね”って言いたい。」
共感は、「わかってくれる人がいる」という安心感
私たちはつい、「できない原因を分析して、改善する」ことに意識が向きがちです。
もちろんそれも大事。でも、まず必要なのは「自分の気持ちをわかってくれる誰かの存在」です。
「こんなにやってるのにダメだった」
「毎回うまくいかなくて、自信がなくなる」
「周りはできているのに、自分だけ…」
そういう気持ちを、まずは誰かに聞いてもらえること。それが、次の一歩を踏み出すための大きな力になります。
共感とは、「頑張ってるのにうまくいかない気持ち」に、ただ寄り添うこと。
「それ、すごくわかるよ」
「私も同じ経験あるよ」
そんな一言で、心が少し軽くなるんです。
成長は、結果ではなく「姿勢」に現れる
勉強って、不思議なものです。やった分だけすぐに成果が出ることもあるけれど、多くの場合は「あとからじわじわ効いてくる」もの。
Yくんも、数か月後に数学の模試で点数が急に上がりました。
「なんで今回はうまくいったんだろう」と本人は首をかしげていましたが、それは間違いなく、これまで積み重ねてきた努力の“芽”が出た瞬間でした。
種まきには時間がかかる。
でも、地面の下では確かに根を張っていたんです。

自分を信じる力は、「過去の自分」がくれる
君がこれまでにやってきたこと。それは無駄じゃない。
ノートにびっしり書いた文字。
解き直しでくしゃくしゃになったプリント。
夜遅くまで机に向かっていたあの日。
全部、君の中にちゃんと残っている。
うまくいかない時は、その努力を「なかったこと」にしないでください。
失敗も悔しさも含めて、それは確実に「次に進む力」になっていきます。
「次もがんばろう」と思える君は、もう前に進んでいる

最後に、大切なことを一つだけ伝えます。
もし今、「また頑張ってみようかな」と少しでも思えたなら――
それはすでに、前に進んでいるということです。
結果が出ないとき、人は足を止めがちです。
でも、もう一度やってみようと思える気持ちこそ、本当の「強さ」です。
だから、「頑張って」じゃなくて、
「一緒に、もう少しだけ進んでみよう」と声をかけたいですね。
涙が出るほど悔しいなら、それは本気だった証拠
勉強で悔しいと思えるのは、本気で向き合っている証。
だからこそ、そんな君には「応援」よりもまず「共感」を贈りたい。
失敗したって、うまくいかなくたって、大丈夫。
努力は、ちゃんと力になっている。
今は見えないだけで、確かに積み上がっている。
次はどんなふうに進もうか?
大丈夫。君なら、きっとまた一歩踏み出せる。
そしてその先には、今の悔しさが報われる日が待っているから。
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