教達検まであと少し。「自分ごと」になっていますか?[#120]
教達検(教育課程到達度確認検査)は、例年、中3の10月・11月に行われ、進学高校を決めていくのに参考にするテストです。【甲府市を除く山梨県内一斉に行われるテスト】
高校入試の合否は、中1からの通信表(内申点)が約50%、残りは入試本番のテストの得点で決まります。
教達検は、その入試本番でどれくらい得点がとれるか、どれくらいの順位にいられるかの目安をはかるテストです。
2026年の教達検は、10月6日(火)・11月12日(木)です。
「当たり前」の基準は、人によって全然違う
受験直前になると、休みの日は1日10時間くらい勉強するのが「当たり前」になる子がほとんどです。もちろん、安全圏の高校を受験するからそこまでしなくていい、という子もいます。でも、多くの受験生にとって、直前期の「1日10時間」は特別なことでも何でもなく、ただの日常になります。
では、今、9月の時点ではどうでしょうか。1日10時間くらい受験勉強をしている子は、正直そんなに多くありません。感覚的には、全体の20〜25%くらいかもしれません。
直前になれば当たり前のように1日中勉強するのに、なぜ9月の今は、身が入らない子が多いのでしょうか。一言で言うなら、「自分ごと」になっていないからだと思います。
教達検は、思っている以上にすぐそこ
まだ先のことのように感じている子も多いかもしれません。でも、山梨県の高校の進路を決めていく過程では、10月初旬と11月中旬にある教達検で、志望校ライン以上の得点をとることが一つの目安になります。
試験範囲はこれまで学習した全範囲です。一朝一夕で何とかなるものではありません。今この時点(9月)で、準備が7〜8割くらい仕上がっていないと、正直、間に合うような状態ではないのです。
それでも例年を見ていると、半数くらいの子はしっかり準備をして第1回の教達検に挑み、残りの半数は、ほとんど準備がないまま挑んでいます。準備していない子が思うような結果を出せないのは当然として、実はもう一つ、気をつけたいパターンがあります。
「準備しているつもり」も、実は危ない
それなりに勉強しているはずなのに、思うような結果が出ない子も少なくありません。多くの場合、その頑張りが「自己満足の範囲」で止まってしまっているのです。
1日10時間の勉強なんてありえない、と感じる中3生は多いかもしれません。でも、それを「当たり前」だと感じられないままだと、たとえば大学進学を目標に難関校に進学できたとしても、その先の授業やカリキュラムに十分ついていけず、赤点や留年を避けることで精一杯になり、結局、行きたかった進路ではなく、行ける場所を探すことになる——そんな道をたどる子を、これまで何人も見てきました。
頑張っている人には、「頑張れ」とは言いません。ただ、その頑張りが、今の自分にとっての「当たり前」で止まっていないか——そこには、気づいてほしいと思っています。「当たり前の基準」がどこにあるかは、実はとても大事な問題なのです。
「今の頑張り」は、後から取り戻せない
体育祭の徒競走で、本番前日に急に走り込みを始めても、これまでのブランクは簡単には埋まりません。同じように、直前になって「助けてほしい」と言っても、これまで積み重ねてこなかった分は、すぐには取り戻せないのです。都合よくは、いきません。
これまでサボってきた自分を、直前になってから責めても遅いのです。「どうせやってもできない」と思い込んでいる子もいるかもしれません。でも、それは違います。ただ、準備をしてこなかっただけ。ちょっと甘えが続いていただけなんです。
それでも、必死になれば大抵できる
入試が近づくと、これまでできなかった問題も、驚くくらいできるようになっていきます。95%以上の子が、直前期にぐっと伸びます。今、「必死さ」が足りないだけで、本当に必死になったとき、できなかったことは、大抵できるようになるものです。
「中1だから」「まだ中2だから」と先延ばしにしている勉強は、放っておいて自然にできるようになることは、ありません。必死になって、初めて何とかなるのです。
「あの子は勉強ができていいな」と、指をくわえて見ている子たちがいます。でも、勉強ができる子は、もともとできていたわけではありません。日々、コツコツと積み重ねてきているだけです。わからないところがあれば、その都度、できるまで解決している。放置せず、あきらめず、逃げない。ただ、それだけの違いです。
わからないことを放っておいて、「どうせできない」とあきらめて、嫌なことから逃げていると、いつまでたっても勉強はできるようにならないし、受験期になっても本気になれません。そして、行けない現実を突きつけられたときになって、初めて「行ける高校」を探し始める。行きたい高校ではなく、行ける高校を探しているから、進学したあとも「高校なんてつまらない」となりがちです。
その心構えは、家庭でどうつくっていますか?
ここまでは、生徒本人に向けた話でした。ここからは、保護者の方に向けて少し伝えたいことがあります。
学校の先生にお任せ、という家庭も少なくないかもしれません。でも、しっかり準備ができている子の背景を見ていると、共通点があります。保護者や先生が、子どもに今の状況をきちんと伝え、先輩たちの経験を話し、この先どうなっていくのかをイメージさせてあげているのです。だからこそ、自分から動き出す子が出てきます。
もし、そういった声かけがまだされていないとしたら——それは、周りの大人の責任も、実は小さくないと思っています。今回、この記事を書いているのも、一人でも多くの子や保護者の方に、そのことに気づいてほしいからです。
気づくのは、早いほうがいい
進路を決める大事なテストが、教達検です。世の中はシルバーウィークで浮足立っていますが、受験生まで同じ感覚でいいわけがありません。時間はたっぷりあると思っていると、気づかないうちに、無駄な時間だけが過ぎていきます。
「もっと早く勉強しておけばよかった」「もっと早く塾に通っていればよかった」「もっと早くLEAFに来ていればよかった」——正直、こういう言葉は、あまり聞きたくありません。もっと早く気づかせてあげられていたら、そんな後悔をせずに済んだはずだからです。
地域の子たちが、一人でも多く、自分が本当にかなえたい進路をたどれるようにしたい。そんな思いで、この記事を書いていますし、日々の指導でも、発信でも、そのことをずっと伝え続けています。それは、以前勤めていた集団塾の頃も、今のLEAFでも変わりません。塾に通っているからといって、必ずしも「気づかせてもらえる機会」があるとは限りません。だからこそ、伝え続けたいと思っています。
「当たり前の基準」を、少しずつでも早いうちに高めていけるといいですね。
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