「受験生」は、ある日突然生まれるわけじゃない。~子供が変わる瞬間の、その前に何があるか~[#100]
4月になると、中学3年生たちはこんな言葉を聞くことになります。
「いよいよ受験の年だよ」「今年が勝負だよ」。
その言葉を受けて、「よし、やるぞ!」と目を輝かせる子もいれば、「あ〜ぁ、受験かぁ……」とため息をつく子もいます。
保護者のみなさんは、自分のお子さんがどちらかを見ていて、一喜一憂することもあるかもしれません。

でも、ここで少し立ち止まって考えてみてください。
中3の2月・3月、入試が近づいてくるころ。肌感ですが約95%の生徒が、必死に受験勉強に取り組んでいます。
4月の時点でため息をついていた子も含めて、です。
つまり、最終的にはほぼ全員が「受験生」になるんです。
では、4月の時点での「やる気」の差は、いったい何だったのでしょうか。
受験生になるのは「結果」であって、「スタート」ではない
「4月から頑張れる子」は、もともと勉強が好きな子なのでしょうか。受験が楽しみで仕方ない子なのでしょうか。
そんなことは、ほとんどありません。
4月の段階でスイッチが入っている子には、それなりの「下地」があります。
日々の小さな積み重ね。ちょっとしたきっかけ。
そして、周りにいた大人の「声かけ」。それらが少しずつ積み重なって、4月の声をすんなりと受け取れる状態になっているのです。

土が耕されていない畑に、いきなり水だけをまいても、芽は出ません。
種もまかれていない畑に、肥料だけ与えても、同じです。
受験生への変化も、まったく同じことが言えます。
「塾に通わせれば大丈夫」というのは、半分だけ正しい
よくある誤解のひとつが、「塾に入れれば自然と勉強するようになる」という考えです。
もちろん、塾に通うことで変わる子はいます。でも、それはなぜかというと、塾の先生の声かけがあるからであり、周りの友だちが頑張っている空気を感じ取れるからです。
塾そのものに魔法があるわけではありません。
ここで残念な現実をお伝えしなければなりません。
すべての塾の先生が、その「声かけ」の重要性を理解しているわけではないのです。
授業をこなすことには熱心でも、生徒一人ひとりが「今どんな状態か」「何をきっかけに火がつくか」を考えている先生は、思っているより少ないのが現状です。
教室の責任者でさえ、そこに気づいていないケースも珍しくありません。
「周りの子が頑張っているのを感じ取れない子」がいます。空気を読むのが苦手だったり、そもそも周りを見ていなかったり。
そういう子こそ、先生が意図的に「気づかせる」ひと言を投げかける必要があります。
でも、その声かけが来ない。先生が怠っているというよりも、「声かけが必要だ」ということ自体に気づいていない。これが、多くの教室で起きていることです。
適切な時期に、適切な言葉を。それだけで変わることがある
種まきは、時期を間違えると芽が出ません。秋に植えるべき球根を春に植えても、うまくいかない。子どもへの声かけも、同じです。
タイミングよく声をかけても、その子の受け取り方や、そのときの優先度によって、すぐに変化が出ないこともあります。それは仕方のないことです。
でも、適切な時期に声をかけてもらえなかった子は、その機会そのものを失ってしまいます。
「(学力を)伸ばせない先生」というのは、教え方が悪いだけではありません。
子どもが変わる「タイミング」と「きっかけ」を作れない先生のことです。そしてそういう先生は、自分がそれをできていないことにさえ、気づいていないことが多い。

保護者の方に、できることがある
「うちの子、やる気がないみたいで…」と感じていたとしても、それは今この瞬間のその子の姿であって、これからの姿ではありません。
どんな子も、きっかけさえあれば変わります。大切なのは、その子のそばにいる大人が、焦って水をまくのではなく、土を耕すことを続けられるかどうかです。
塾を選ぶときも、
「どんな先生がいるか」「生徒に声をかけているか」「その子の状態を見ようとしているか」。
そこに目を向けてみてください。教え方の上手さだけが、子どもを変える力ではありません。
受験は、その子の人生の通過点のひとつです。その通過点を、どんな大人と一緒に歩くか。それが、思っているより大きな意味を持っていることを、どうか忘れないでください。

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